30歳上の人にちぎられかけた話

私は基本ソロライドですが、道端で会った方と話すことはたまにあります

軽く話してサヨナラするのが普通ですよね


しかし、1回だけ


一緒に走りに行った


ことがあります


邂逅


あれは暑い夏の日でした


私はDIIIG活でヒルクライムに励んでいました


>> サイクリング必携アプリDIIIG


行きつけの十万辻を登り終えると、先客がいました


私が先客の後ろに停車し、休憩を始めた時でした


「暑いですね」


先客から話しかけられました


私は


「暑いです」


と答え、よくある短い会話イベントが発生したと思いました


しかし、今回は違いました


そこから


30分も話しました


それだけ話すと先客のことがよくわかりました


以下、先客のことを多大なる尊敬を込めて


師匠


と呼ばせていただきます


師匠


師匠は定年退職されており、ロードバイクは7年ほど前に始められたそうです


ロードバイクに見事にハマり、それからはロードバイクに乗るのが生きがいの生活を送っているとか


奥様もロードバイクに乗られており、一緒に乗鞍などに遠征に行くのが楽しみなんだそうです


なるほど、そういう感じですか


はいはいはい、そうですか


正直に言うとですね


羨ましすぎる!!!


理想的な自転車生活すぎません!?


いや、本当に素晴らしいと思います


こういう風に趣味を楽しみたいなと強く思いましたよ


そして師匠の何が素晴らしいかと言うとですね


年が半分くらいの私に対しても敬意を持って接して下さるところです


少し話しただけでわかります


人間が出来過ぎています


こういう大人になりたいなと思いましたよ

師匠の実力


師匠は7年ほどロードバイクをされています


始めたての頃は走れる距離は少なかったみたいです


しかし、走れるようになってからは


月間1000kmを継続


しているみたいです


その年数はおよそ6年だとか


すごすぎません!?


正直言いますと、1ヶ月フルに自転車に使えるんであれば月1000kmはいけると思います


貧脚の私であってもね


しかし!


それを6年続けるのは並大抵のことではありません


私が同じ状況だったとして6年続けられる自信は


微塵もありません()


継続は力なりとはまさにこのこと


この自転車生活によって健康診断の結果が良くなったみたいです!


なんなら


左心室肥大


と診断されたみたいです()


完全にスポーツ心臓ですね


私も運動をちゃんとしていつまでも元気を保ちたいものです



一期一会


私は十万辻を下り、蓬莱峡に行く予定でした


師匠は武田尾へ行くつもりみたいです


あぁこれでお別れかと思いましたが、師匠から


「一緒にどうですか?」


とお誘いいただきました


私はすごく嬉しかったんですが、一抹の不安がありました


付いていけるか...??


師匠にその旨を伝えると快諾いただきました


私は喜んで蓬莱峡に行くのをやめ、武田尾に行くことにしました


蓬莱峡は地味やししんどいねん


こうして一期一会のグループライドが始まりました


武田尾へ


十万辻から武田尾へは約8kmで下り基調


斜度は体感ですが23%といったところでしょうか


気持ちのいいなだらかな下りといった感じです


私は師匠の後ろに付き、離れないように気合を入れて走りました


下りは貧脚でもそこそこスピード出るので大丈夫でした


まぁ師匠が貧脚の私に気を遣ってくれていたのもあったと思いますが


しかし!


人生山あり谷ありというように、下り基調も山あり谷ありです


十万辻から武田尾の道中の中間地点に切畑の交差点があります


その切畑の交差点の手前に登り返しがあります


斜度5%程度、距離にして50mくらいでしょうか


わずかな登り返しです


この登り返しに突入した時


師匠との差が開きました()


やばいやばい!


これはいけない!


こんな情けないことはない!


と思い出力を上げ、なんとか


師匠に追いつきました(汗)


あの登りがもっと長かったら無理でしたね()


切畑の交差点から武田尾への道は問題となるような登りはありませんでした


この道は下り基調で自然を感じられるのですごく気持ちいいです


道も広く、車もほとんど通らないのでオススメ!


お近くで行ったこと方はぜひ行ってみてください


こうして無事に武田尾へ到着



武田尾の足湯に移動して、そこから


30分話しました()


自転車談義は尽きませんね!



十万辻へ


行ったからには帰らないといけません


武田尾から十万辻に行く場合は、当然ですが登り基調になります


付いていけるのか!?


と激しく不安になりますが、やるしかありません


行き道の登り返しでちぎられかけた恐怖を心の奥底に押し込め、出発しました


出発直後は地味な登りを登っていきますが、なんとか付いていけました


師匠は気を遣ってゆっくり走ってくれていたと思います


私の体感的にはSSTくらいの強度はありました()


SSTに耐え、何とか中間地点である切畑の交差点に到着


途中に師匠から


「それだけケイデンスが回せていたら大丈夫!」


と励ましいただきありがたい気持ちです


いや、本当に素晴らしい方だと思います


そして後半戦が始まります


これまでは他の自転車乗りは見かけなかったのですが、2組ほど見かけました


その方達はかなりヘロヘロで登っておられました


ヘロヘロと言っても、私が1人で走ってるとこのくらいのペースだろうなぁというヘロヘロです


その方達を見た師匠が何かを感じたのか


「休憩しますか?」


と言ってくださいました


非常にお心遣いありがたいんですが


情けなさすぎる()


師匠は私よりも3枚も4枚も上手な自転車乗りであることは重々承知です


しかし、私は一応若者です


そこまで気を遣わせてはいけない!


若いのに体力ないのはダサすぎる!


あと3キロくらいならなんとかなる!


という思いから


「大丈夫です!いけます!」


と叫び、ペダルを回しました


ヘロヘロの方を死に物狂いでペダルを回し追い抜いていきます


きっと抜かれた方から見るとガチのチーム練習かなんかだと思ったでしょう


実際は、一期一会のグループライドで


必死に付いていってる


だけなんですが()


こうして必死に走って十万辻に到着


かろうじてグループライドの体裁を保てたことに達成感を感じました()



末広公園へ


十万辻で少し息を整えたあとは末広公園へ


この辺りは走り込むような道ではないのでのんびり走りました


そして末広公園でまた


20分ほど話しました()


ダベリングが捗ります


そうして、別れの時を迎えます


今になって思うと、連絡先くらい聞いておけばよかったと思います


私は誰かと走るのは気を使うし、予定を合わせるのがしんどいので好きではありません


ですが、師匠となら気持ちよく走れるだろうなぁと思います


惜しい気持ちもありますが、これが本当の


一期一会


ってやつですね


また、十万辻でバッタリ再開できる日を楽しみにしています


そういえば、最近十万辻行ってないな(おい)



まとめ


自転車をしていなければなかった出会い


こういう経験はとても貴重ですよね!


自転車に感謝しないといけません


私も師匠を見習って鍛錬に励みたいと思います


もし次会った時は逆にちぎりたいくらいです


逆立ちしても無理ですが


それでは

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