【インプレ】PowerCal

 私の使っている心拍計のインプレです。

今回紹介するパワーメーターは


PowerCal




ん?なんか文章がチグハグって?


そんなことはありません(真顔)


概要

PowerCalは心拍計でありパワーメーターです。


これは嘘でも誇張でもなく本当です。


つまり一人二役の素晴らしいアイテムです!


正確にいうと、PowerCalは純然たる心拍計であり、計測した心拍から


パワーを推測


してくれるパワーメーターでもあります。


パワーを推測!?そんなんアテにならんやろ!と思った人はいますか?


それは普通の感情です


推測されたパワーがどれくらい信頼できるのか解説していきます。



パワーの信頼性

結論から言うと


長時間でパワー変動が小さい場合は信頼できる


短時間でパワー変動が大きい場合は信頼できない


わかりやすく言うと


TSSの算出には使える


という感じです。


PowerCalのパワー推測方法は、心拍数の変化からパワー値を算出しています。


そのため、急激な心拍数の変化には弱いです。


逆に心拍数の変化があまりない場合には良い働きをします。


冷静に考えるとパワーと心拍数って絶対に相関があるはずですよね。


LSDの時は心拍は低めになりますし、SSTの時は心拍は高めになりますもんね。


なので、心拍からパワーを推測するっていうのは可能だと思います。


また、PowerCalの製造元はホイール型パワーメーターのPowerTapを製造しています。


そのため、パワーと心拍の相関データを大量に持ってると思います。


つまり、PowerCalはデタラメに算出してる訳ではないことがわかります。



実際の測定値

私はパワーメーター付きのローラー台のELITE KURAを持っています。


ELITE KURAの紹介はこちら


>>【インプレ】ELITE KURA


KURAで算出したTSSPowerCalで算出したTSSを比べてみました。


測定方法はKURAPowerCalを同時に使用してZwiftです。


Zwiftの内容はグループライドです。


ほぼ一定のペースで走ってます。


結果はこんな感じになりました。



1回目]


KURA→TSS29


PowerCal→TSS30





2回目]


KURA→TSS55


PowerCal→TSS57




3回目]


KURA→TSS16


PowerCal→TSS17




どうですか?すごいでしょ?


この結果からわかる通りPowerCalで算出したTSS


めちゃくちゃ信頼できます


私は外を走る時に使えるパワーメーターを持ってないので、実走時の測定はしてません。


でも、長時間のライドのTSSならそれなりに信頼ができるんじゃないかと思います。



メリット

PowerCalのメリットをあげていきます。


[安価]

私はバイチャリで買いました。


バイチャリの紹介はこちら


>> 中古でロードバイク買うならバイチャリへ


購入したのが新品未使用品だったので8000円程度しました。


上手く買えば3000円程度で買えると思います。


パワーメーターの値段としては破格です。




TSSの算出に使える]

散々書いてきましたが、TSSの算出に使えます。


パワートレーニングしてる人にとって、1番重要なのがTSSを使ったPMC管理ではないでしょうか?


それが出来るようになるのはいいですよね!



[複数台で使い回せる]

パワーメーターは基本的に自転車1台に1個です。


ペダル型であれば無理ではないと思いますが、取り付けトルクによって測定値がズレたりするみたいです。


てかめんどくさい


PowerCalは人間に付けるので自転車はなんでもOK


MTBでもママチャリでも可!


この自転車はパワーメーター付けるほどでもないなぁ...っていう自転車に対して真価を発揮します。


デメリット

使用して感じたデメリットについて書きます。



[防水性能がダメ]

これは声を大にして言いたい


まず、普通に使ったところ3回くらいのライドで浸水して使えなくなりました。


電池蓋を開けてみたところ汗が浸水していました。


汗を拭き取って乾燥剤と共に1日放置すると治りました。


対策として電池蓋にテープを貼りました。


何もしないよりはマシでしたが、結局同じように浸水して使えなくなりました。


最終手段として電池蓋にラップを巻いてからテープを貼りました。


これはすごく防水できていました!


が、


真夏のライドで浸水...


ラップ+テープまで対策したら真夏以外は大丈夫なんじゃないかと思います。


もうちょっとしっかり汗対策してほしかったです。



[パワーの絶対値のズレ]

私の場合、KURAとの比較でPowerCalの示すパワー値は


20%増し


になりました。


つまりKURA100WならPowerCal120Wと表示されるということです。


これは人によっては同じになったり、下振れしたりすると思います。


私は


PowerCalの開発元が想定してるよりも貧脚である


ということがわかります()


このこと自体はそこまで問題ではありません。


ですが、できればそれなりに近い数値が出せればなぁとは思います。


PowerCalにはキャリブレーション機能があるんですが、私はできませんでした。


PowerAgentというPCのソフトを使ったらできるみたいです。


PowerCalant+版と Bluetooth版があり、私のPowerCalBluetooth版です。


PowerAgentに接続しようとした時に「antドングルが見つかりません」みたいなメッセージが出たので、そこで諦めました。


ant+版ならキャリブレーションできると思います。


まぁパワー値はあくまでそのパワーメーターにおける相対値なので別に問題ないです。


他にパワーメーター持ってない人だと気にする必要はないですね!


でも他人のパワー値と絶対値で比較するのはやめましょう。


[入手困難]

PowerCalはおそらく製造中止のため、中古品しか入手方法がないです。


根気よく中古市場をチェックしましょう。


私は日頃の行いが良いのか、バイチャリですぐさま見つけることができました()


使った感想

PowerCalを付けてヒルクライムをしました。


ヒルクライムのペース管理にかなり有効


だと感じました!


おかげでヒルクライムが楽になりました。


踏みすぎてるなぁと思えばパワー値は上がってますね。


なんかもっとパワー値が上下したりするんかなと思っていましたが、わりと安定してます。


あと停止したりした時のパワー変動も結構それっぽい感じがします。


私は実走でインターバルトレーニングをすることはないので、パワーメーターはPowerCalで充分だと感じました。


余計な高い買い物をせずに済んだ


てか実走ではパワー値に縛られずにライドを楽しんだ方がいいと思います。


パワーメーター気になるなぁ...

でも高いなぁ...

本当にいるかなぁ...

試してみたいなぁ...


という方には


ピンズドですね(断言)


まとめ

PowerCalはいいパワーメーターだと思います!


もっとこういう斬新な製品が増えるといいですね。


TSSの算出が目的であれば文句なく使えると思います。


ただ防水性能だけはもうちょっとがんばって欲しかったですね...


お得にパワーメーターを使ってみたい方はPowerCalを要チェック!


最後にこれだけは言わせてください。


ラップは必ず巻け


それでは

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